日本脳ドック学会認定施設とは
「日本脳ドック学会認定施設」とは、日本で「脳ドック」という名称で健診を行う「実施施設」の中で、なおかつ日本脳ドック学会により認定された施設のことを言います。認定のためには脳ドックの質の向上を目的に様々な条件をクリアすることが必要です。
認定期間・認定資格の維持・更新
- 認定期間は5年間とする。
- 認定施設は、毎年施設認定委員会が定める定期報告書を提出する。その年、更新申請対象の施設は定期報告は不要。
- 施設の情報(施設責任者、脳ドック実施に関する責任医師等)に変更が生じた時は、施設認定委員会へ速やかに報告する。
- 認定期間の5年間に2回以上、日本脳ドック学会総会へ参加すること。
- 認定条件が満たされなくなった、定期報告書が提出されなかったなど、施設認定委員会が不適当と判断した場合、施設認定委員会は施設認定を取消すことができる。
施設認定を受けるメリット
- 日本脳ドック学会による厳正な審査によって、質の高い脳ドックを実施している優良施設であることが保証されます。
- 学会WEBサイトで認定施設であることが公開されるほか、自施設のWEBサイト等で公表することができます。
認定施設 申請(新規)
認定施設の申請について申請方法や各種書類のご説明です。
申請の流れ
- 01
施設認定
8~10月
申請書の提出 - 02
認定審査料
11~12月
お支払い - 03
予備審査
11月~翌年1月 - 04
本審査
2月 or 3月
(認定審査会) - 05
結果通知
3月 or 4月
認定料お支払い - 06
認定証発行
6月 or 7月
施設名公表
-
施設認定審査対象
わが国で「脳ドック」という名称で健診を行っており、脳ドックの質の向上を目的に日本脳ドック学会による施設認定を希望し、所定の申請書等資料を提出した施設。
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申請受付期間
2024年8月1日~10月31日(必着) -
審査料・認定料
認定審査料 ¥33,000(税込)
施設認定料 ¥77,000(税込) -
提出資料
- 施設認定申請書 第16回(2025年4月認定)新規施設認定申請書(Word 188KB) 施設認定申請書の記入例(PDF 271KB)
- 施設責任者の略歴
- 脳ドックで発見された異常所見のMR画像と、その症例の脳ドック結果報告書
- ① 脳ドックで発見された典型的な無症候性脳梗塞1例のMRI(T1、T2、FLAIRおよびT2*あるいはSWIのAXIAL画像を各々10画像程度)と、その症例の脳ドック結果報告書(症例の年齢・性別を記載し、その他の個人情報は削除すること)。
- ② 脳ドックで発見された典型的な未破裂脳動脈瘤(5㎜程度)1例のMRA(画像数の制限なし、元画像は不可)と、その症例の脳ドック結果報告書(症例の年齢・性別を記載し、その他の個人情報は削除すること)。
- ③ 提出する画像は全てDICOMデータで、専用ビューワは入れずCD-R 1枚に記録する。CD-R中のデータは無症候性脳梗塞と未破裂脳動脈瘤を別のフォルダに分け、さらに無症候性脳梗塞はT1、T2、FLAIR、T2*にフォルダ分けし、フォルダ名はその内容がわかりやすいようにする。なお、両症例とも異常の発現箇所に矢印や○を記す。
- ④ 提出する脳ドックの結果報告書は、画像所見の抜粋ではなく、他の検査結果を含む脳ドック全体の結果報告書であること、および、異常所見についてはその対応、指導も記入すること。また、脳ドックを人間ドックや他の健診の追加オプションとして実施している場合も、すべての健診結果を含めた報告書であること。また、提出する①②の症例が画像検査のみの簡易コース等の受診例である場合は、別記【認定条件】を満たす脳ドック受診例の結果報告書(所見の有無を問わない)を1部サンプルとして提出すること。
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審査・認定方法
- 提出された資料の不備などを確認後、予備審査、本審査(認定審査会)を行い、認定の可否を判定する。審査結果は施設あてに通知する。
- 審査の過程で確認が必要な事項がある、または追加資料が必要な場合は、施設長または窓口担当者に連絡する。また、訪問調査を追加する場合がある。
- 認定の可否に直接関係ないものの、改善が必要な点があると判定される場合は、要改善・推奨事項を審査結果と共に通知する。
- 「非認定」とした施設には、その理由(指摘事項、要改善事項)を添えて通知をし、問題改善後に次回以降の再度申請をすすめる。
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認定条件
- 最新の「脳ドックのガイドライン」に準拠し実施されていること。
- 脳ドック実施に関する責任医師が常任していること。
- 施設責任者および脳ドック実施に関する責任医師が日本脳ドック学会会員であること。
- 実施項目として、問診、診察、血圧、血液検査、生化学検査、尿検査、心電図検査、頭部MRI(T1、T2、FLAIR、T2*)、頭部MRA、頚動脈超音波検査、認知機能検査がルーチンで行われる単独のコースを実施している。または、人間ドックや他の追加オプションと合わせて先の項目が全て行われる受診コースを実施していること。
- 検査項目を省略した簡易コースを併施している場合は、その内容が明らかにされ、分かりやすく区別されていること。なお、簡易コースのみを実施している施設は審査対象としない。
- 画像診断設備については、血流のアーチファクトが受けづらく、直径3㎜以上の未破裂脳動脈瘤が確実に検出でき、かつ脳主幹動脈狭窄病変の評価のための高精細な画像を作成できるなど、無症候性の微小病変を検出するために十分な性能を持つMR機器、およびソフトウェアが使用されていること。
- 画像読影医は、脳神経外科、神経内科、脳卒中、放射線科いずれかの専門医であること。
- 脳ドックの結果通知は、所見の有無にかかわらず担当医から面談により行われるのが望ましく、少なくとも有所見者には必ず面談により検査結果が通知されること。
- 受診者に発行する脳ドック結果報告書には、検査結果の羅列のみではなく脳ドックとしての総合評価が記載されていること。また、受診者に検査画像を含む検査結果のデータが記録されたCD-R等を渡していることが望ましい。
- 年間の受診者数は50例以上が望ましい。
- 今後、日本脳ドック学会が行う各種調査に協力すること。
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認定期間・認定資格の維持・更新
- 認定期間は5年間、更新手続きの方法については別に定める。
- 認定施設は、毎年施設認定委員会が定める定期報告書を提出する。その年、更新申請対象の施設は定期報告は不要。
- 施設の情報(施設責任者、脳ドック実施に関する責任医師等)に変更が生じた時は、認定施設 情報変更報告書により施設認定委員会へ速やかに報告する。
- 認定期間の5年間に2回以上、日本脳ドック学会総会へ参加すること。
- 認定条件が満たされなくなった、定期報告書が提出されなかったなど、施設認定委員会が不適当と判断した場合、施設認定委員会は施設認定を取消すことができる。
-
申請書等資料提出先
〒004-0051 北海道札幌市厚別区厚別中央1条6丁目2番10号
医療法人 脳神経研究センター 新さっぽろ脳神経外科病院
日本脳ドック学会施設認定委員会
電話(011)891-2500 FAX(011)891-5100
認定施設 更新
日本脳ドック学会認定施設は「毎年の定期報告」と「5年ごとの認定施設更新申請」があります。忘れずに手続き願います。
認定施設 定期報告(毎年)
日本脳ドック学会認定施設は毎年の定期報告が必要です(今年更新申請を行う認定施設を除く)。
フォームに入力し送信いただくか、Wordファイルに記入しメールでお送りください。
フォームは入力途中での保存ができませんので、途中保存が必要な場合はWordファイルをご利用ください。
定期報告提出期限:2024年9月30日
認定施設 定期報告フォーム 認定施設 定期報告(Word 66KB)認定施設更新申請(5年ごと)
認定・更新後5年目の施設で認定を継続する場合は更新申請が必要です。
更新手続きの流れ
- 01
更新申請書
8~10月
の提出 - 02
更新料の
11~12月
お支払い - 03
予備審査
11月~翌年1月 - 04
本審査
2月 or 3月
(認定審査会) - 05
結果通知
3月 or 4月 - 06
新認定証の発行
6月 or 7月
-
更新対象施設
2010年、2015年、2020年に認定および更新された日本脳ドック学会認定施設
(認定期間終了日2025年3月31日) -
更新申請書受付期間
2024年8月1日~10月31日(必着) -
審査料・認定料
更新審査料 ¥55,000(税込)
-
提出資料
-
更新条件
- ① 最新の「脳ドックのガイドライン」に準拠し実施されていること。
- ② 脳ドック実施に関する責任医師が常任していること。
- ③ 施設責任者および脳ドック実施に関する責任医師が日本脳ドック学会会員であること。
- ④ 実施項目として、問診、診察、血圧、血液検査、生化学検査、尿検査、心電図検査、頭部MRI(T1、T2、FLAIR、T2*)、頭部MRA、頚動脈超音波検査、認知機能検査が、ルーチンで行われる単独のコースを実施している。または、人間ドックや他の追加オプションと合わせて先の項目が全て行われる受診コースを実施していること。
- ⑤ 検査項目を省略した簡易コースを併施している場合は、その内容が明らかにされ、分かりやすく区別されていること。
- ⑥ 画像読影医は、脳神経外科、神経内科、脳卒中、放射線科いずれかの専門医であること。
- ⑦ 脳ドックの結果通知は、所見の有無にかかわらず担当医から面談により行われるのが望ましく、少なくとも有所見者には必ず面談により結果通知されること。
- ⑧ 脳ドックの実績として、1年間の受診者数、年齢分布、性別、受診者が有する諸因子(高血圧、脂質異常、糖尿病)および、脳ドックで発見された無症候性脳梗塞、大脳白質病変(PVH、DSWMHのGrade 1~4、なお、無症候性脳梗塞とカウントした症例も白質病変の評価(グレーディング)を行い記載する)。無症候性脳出血(Microbleedsを含む)、未破裂脳動脈瘤の発見頻度を報告すること。
- ⑨ 年間の受診者数は50例以上が望ましい。
- ⑩ 認定から更新申請までの認定期間の5年間に2回以上、日本脳ドック学会総会に参加していること。参加者は、医師以外(コ メディカルなど)を認める。
- ⑪ その他、認定時と実施内容が著しく変更され認定条件から逸脱していないこと。 ※提出された更新申請書の内容によっては、追加資料の請求や訪問調査を行うことがある。
※更新条件に合致しない施設については更新を一旦「保留」し、その理由と追加資料の提出について通知、資料が提出され次第、保留解除に向けた再審査を行う。 -
申請書等資料提出先
〒004-0051 北海道札幌市厚別区厚別中央1条6丁目2番10号
医療法人 脳神経研究センター 新さっぽろ脳神経外科病院
日本脳ドック学会施設認定委員会
電話(011)891-2500 FAX(011)891-5100
メール:info@jbds.jp
認定施設 情報変更
施設の情報(施設責任者、脳ドック実施に関する責任医師等)に変更が生じた時は、施設認定委員会への報告が必要です。
毎年の定期報告では施設の情報変更はできませんのでご了承願います。
※事務局へメールまたはFAX(011-891-5100)で送信してください。