一般社団法人日本脳ドック学会The Japan Brain Dock Society

ENJA

脳ドックとは

自覚症状の出にくい“脳の病気”に対して
早期発見と予防を目的とした
日本独特の予防医学です。

脳ドックとは、頭部のMRI・MRAならびに頚部超音波検査などを用いて、脳に関係する疾患の診断あるいは疾患のリスクの早期発見などを目的に行われる健康診断の一種です。
すなわち、治療ではなく、受診時点での脳の状態を観察し、診断を行うものです。人間ドックがよく知られていますが、通常、脳の検査は網羅されておらず、脳を調べるためには別途脳ドックが必要です。人間ドックだけのデータから脳の病気を見つけることは難しいといえます。
見つかる疾患などについては後述しますが、脳ドックでは脳血管障害(無症候性脳梗塞や未破裂脳動脈瘤など)、脳腫瘍、認知症などの疾患が診断されることがあります。これらを早期に発見し、必要に応じた対応をとれる可能性が高まります。また、脳ドックを受ける利点の一つに生活を見直せる点があります。健康診断や人間ドックで見つかった危険因子があればそれを踏まえてということになりますが、生活改善により将来の脳血管障害のリスクを低減できるきっかけになります。
一方、脳ドックを受けて病気がないことを確認したからと言って、その後長期にわたって安心というわけではありません。健康診断や人間ドックと同様に、ある一定の間隔で定期検査は必要です。

脳ドックとは

自覚症状の出にくい“脳の病気”に対して
早期発見と予防を目的とした
日本独特の予防医学です。

脳ドックとは、頭部のMRI・MRAならびに頚部超音波検査などを用いて、脳に関係する疾患の診断あるいは疾患のリスクの早期発見などを目的に行われる健康診断の一種です。
すなわち、治療ではなく、受診時点での脳の状態を観察し、診断を行うものです。人間ドックがよく知られていますが、通常、脳の検査は網羅されておらず、脳を調べるためには別途脳ドックが必要です。人間ドックだけのデータから脳の病気を見つけることは難しいといえます。
見つかる疾患などについては後述しますが、脳ドックでは脳血管障害(無症候性脳梗塞や未破裂脳動脈瘤など)、脳腫瘍、認知症などの疾患が診断されることがあります。これらを早期に発見し、必要に応じた対応をとれる可能性が高まります。また、脳ドックを受ける利点の一つに生活を見直せる点があります。健康診断や人間ドックで見つかった危険因子があればそれを踏まえてということになりますが、生活改善により将来の脳血管障害のリスクを低減できるきっかけになります。
一方、脳ドックを受けて病気がないことを確認したからと言って、その後長期にわたって安心というわけではありません。健康診断や人間ドックと同様に、ある一定の間隔で定期検査は必要です。

脳ドックの対象となる方

このような症状・生活習慣の方に
脳ドックをおすすめします

  • 中・高齢者
  • 脂質異常症の方
  • 脳卒中・認知症の家族歴がある方
  • 肥満気味の方
  • 高血圧の方
  • 喫煙される方
  • 糖尿病の方

これらの要因は「危険因子」と呼ばれています。危険という言葉がついていますが、すぐに危ないというわけではなく、将来的に病気になる可能性が高い要因のことを指します。

脳ドックを受診できない
可能性のある方

MRI、MRAは強い磁場で行われるので、場合によっては受診できないケースもあります。 以下のような方は、検査を受ける前に注意点を確認する必要があります。

  • 妊娠中、妊娠の可能性がある方
  • 心臓のペースメーカーなど、体内に埋め込んでいる医療機器がある方
  • 手術などで金属が体内にあると言われている方
  • 刺青(タトゥー)・アートメイクをしている方
  • 閉所恐怖症の方
  • 磁性体のインプラントを埋め込んでいる方
  • 脳動脈瘤クリッピング術を受けたことのある方
    (近年ではMRI検査を受けられることがほとんどですが、確認が必要となる場合があります)

脳ドックでみつかる病気

脳ドックで見つかる主な疾患は、症状を起こしていない脳梗塞や微小出血、くも膜下出血の原因となり得る脳動脈瘤、脳腫瘍、頭に血流を送っている頚動脈の狭窄などです。最近は脳ドックの検査項目に認知機能の精密検査を盛り込んでいる施設も増えてきています。異常が見つかってもすぐに外科的な治療を要するものは少なく、多くは内服治療と言われる内科的な治療、もしくは治療を要せず画像による経過観察で済むものです。不安がらずに担当の先生と以後の方針をよく相談してください。以下、各疾患について簡単に解説します。